委員会活動

関連技術の革新的な技術進歩を活用して、クレーン等は今後も年々進歩を続けていくと考えます。さらに、関連する技術はクレーン等のそれを上回るスピードで進展していくとも想定されます。
そして今日、クレーン等による労働災害の防止を図るため、これらの新しい技術をクレーン等に積極的に取り入れるための制度化が望まれています。
当協会では、次に掲げる専門委員会を常設し、クレーン等の構造、制御システム、使用、保守管理などについての技術的な調査・研究を行っています。また、必要に応じて、それぞれの研究課題に対応するため、各専門委員会の下に分科会を設置し、各方面の専門家の意見を求め、社会のニーズを積極的な調査研究活動に展開するための活動を実施しています。
その成果は、日本クレーン協会規格として公開しています。49の日本クレーン協会規格と5の技術仕様書があります。
当協会の調査研究事業では、ISO(国際標準化機構)TC96(クレーン及び関連装置専門委員会)の国内審議団体として、また、SC5(使用・操作・保守に関する分科委員会)、SC8(ジブクレーン)の幹事国事務局としてクレーン等の国際標準化に中心的な役割を果たしています。
あわせて、国内の規格整備、クレーン関係JISの制定・改正のための活動なども行っております。

 
技術審議会 クレーン委員会 移動式クレーン委員会
エレベーター委員会 ゴンドラ委員会 ワイヤロープ委員会
つり具委員会 設計原則検討委員会  
ISO/TC96国内審議委員会 JIS原案作成委員会
 
 
技術審議会
 
 

日本クレーン協会会長の諮問機関として、学識経験者、各専門委員会の委員長等で構成される会議体で、技術的な調査・研究を行う専門委員会を総合的に統括し、委員会活動の充実と、各委員会相互の連携を図っています。
日本クレーン協会規格等は、技術審議会の審議へて承認されることで発行されています。

クレーン委員会
 
  クレーンの構造設計、制御設計、製造・開発、設置、使用、保守管理に関して、技術の進歩、規制緩和、国際規格整合などへの対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • JISB8828「クレーン-逸走防止装置」とJCAS1003-2009「逸走防止装置の使用に関する指針」の見直し検討
  • クレーン自律化に関連する機能安全についての要求事項の検討
 
移動式クレーン委員会
 
  移動式クレーンの構造設計、制御設計、製造・開発、使用、保守管理に関して、技術の進歩、規制緩和、国際規格整合などへの対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • JCA規格「(仮)クレーン機能付き油圧ショベルのクレーン性能設定に関する指針」新規制定案と同「(仮)クレーン機能付き油圧ショベルの過負荷制限装置の基準」改定案の検討
  • グラップル仕様機の安全要求事項の検討
  • JISB8826-2「クレーン-通路及び保護装置 第2部移動式クレーン」技術的見直し検討
  • 「移動式クレーン自主検査指針等の解説」技術的見直し検討
 
エレベーター委員会
 
  エレベーターの構造設計、制御設計、製造・設置、使用、保守管理に関して、技術の進歩、規制緩和、建築基準法との整合などへの対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • JCA規格「工事用エレベーターの試運転指針」新規制定案の検討
 
ゴンドラ委員会
 
  ゴンドラの構造設計、製造・設置、使用、保守管理に関して、技術の進歩、規制緩和への対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • ゴンドラに関する用語を体系的に整理したJCA規格「ゴンドラ−用語」新規制定案の検討
 
ワイヤロープ委員会
 
 
  クレーン等に使用されるワイヤロープに関する構造、選定、使用、保守管理に関して、技術の進歩、規制緩和への対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています

【令和3年度の主要テーマ】

  • 限界状態設計法適用によるISO16625”Cranes and hoists — Selection of wire ropes, drums and sheaves”改訂案を基にして、国内で活用できる選定手法の検討
 
つり具委員会
 
 
  クレーン等に使用するフック等のつり具及び玉掛け用スリングの構造、選定、使用、保守管理に関して、技術の進歩、規制緩和への対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • JCAS6801-2007「ベルトスリング使用マニュアル」改定案の検討
  • JCAS6806-2008「ラウンドスリング使用マニュアル」改定案の検討
 
設計原則検討委員会
 
  クレーン・移動式クレーン、エレベーター、ゴンドラに関して横断的に設計段階に係る事項を重点として、技術の進歩、規制緩和への対応と、安全に関する技術的な調査研究を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • 限界状態設計法に関連するJISB8833「荷重及び荷重の組合せに関する設計原則」技術的見直し検討
  • SO4302“Cranes — Wind load assessment”の国内への適用方針の検討
  • クレーン等の構造部分に使用する材料の母材と溶接部に求める要件と評価方法の検討
 
ISO/TC96国内審議委員会
 
 
クレーン等に関するISO規格の原案の提案、技術的な検討及び定期的見直しを行っています。
ISO/TC96国際会議には各SCにPメンバー(議決権を有する委員)として、ISO規格制定審議に参画しています。
また、SC5(クレーンの使用、操作、保守に関する分科会)及びSC8(ジブクレーン)の幹事国事務局としてISO規格の制定、維持、国際会議等を引き受けています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • 日本提案のISO24658-1「クレーン − 使用者のための風に対する安全管理の原則 − 第1部:一般」原案に係る審議
  • 点検・検査」にテレマティクス技術を活用する場合の「クレーン稼働データ」の扱いを規定する規格開発の提案
 
JIS原案作成委員会
 
  クレーン等に関するJISの審議委託を受け、JIS原案の作成及び改正案の作成を行っています。

【令和3年度の主要テーマ】

  • JISB8833「クレーン-荷重及び荷重の組合せに関する設計原則」改正原案
  • JISB8823-2「クレーン-操作装置-操作レバー等の配置及び操作方法-第2部:移動式クレーン」改正原案
  • JISB8826-2「クレーン-通路及び保護装置-第2部:移動式クレーン」改正応募
 
 
 
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