クレーンの災害事例
CR92071
事  例

巻上げ用ワイヤロープが切断し荷が落下

[原因と対策]
業  種 自動車整備業 機  種 積載形トラッククレーン
被  災 負傷 1名 現  象 つり荷の落下
 
あらまし 災害の発生した事業場は,自動車の販売と整備を行っている事業場である.
災害発生当日,廃車となった軽四輪自動車を客先から自社の整備工場まで運び,エンジンを取り外す作業をすることとなり,同社の作業者AとBが客先まで出向いた.両名は車両積載型クレーン(つり上げ荷重2.02t)により軽四輪自動車(重量約700kg)をの荷台に積み込んだ後,Aがトラックを運転して自社の工場まで戻った.
両名は工場内で軽四輪自動車を下ろすこととし,まず荷台上に上がり,軽四輪自動車の窓に両端アイのワイヤロープを通し,アイをクレーン装置のフックにかけた.両名は荷台から下り,Aがクレーン装置の操作を始めた.
Bはトラック荷台の横に立ってこの作業を見ていると,Aが軽四輪自動車をつり上げ,ジブを旋回させて,軽四輪自動車がトラックの荷台から半分くらい出たところで巻上用ワイヤロープが切断し,軽四輪自動車が落下,荷台に当たった後,横転して地上に落ちた.このとき,荷台の横に立っていたBに軽四輪自動車が当たった.
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